まんぷく-神部茂(瀬戸康史)のモデル

NHKの朝ドラ「まんぷく」に登場する神部茂(瀬戸康史)の実在のモデルの紹介です。

神部茂(瀬戸康史)のあらすじ

神部茂(瀬戸康史)は戦争で家も家族も失い、天涯孤独の身となり、仕事もお金も無くなったので、ヤケになって盗みに入った家で今井福子(安藤サクラ)立花萬平(長谷川博己)に出会う。

神部茂(瀬戸康史)が事情を話すと、今井福子(安藤サクラ)は許してくれたので、神部茂(瀬戸康史)は恩返しをするために、今井家に押しかけるようにして一緒に住み始めた。

神部茂(瀬戸康史)は少し真抜けた性格をしているが、名門大学を卒業した秀才で、立花萬平(長谷川博己)の事業を助けて、従業員をまとめ上げ、生涯にわたり、立花萬平(長谷川博己)を支え続けるのだった。

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神部茂(瀬戸康史)の実在のモデル

NHKの朝ドラ「まんぷく」に登場する神部茂(瀬戸康史)の実在のモデルは、推定の段階だが、日清食品の砥上峰次だと予想する。

砥上峰次は、日清食品の創業者・安藤百福(呉百福)の側近中の側近で、安藤百福(呉百福)が全財産を失って即席麺「チキンラーメン」の開発を始める前から、側近として安藤百福(呉百福)を支えてきた人物である。

砥上峰次は、即席麺事業も当初から関わり、日清食品でも安藤百福(呉百福)の右腕として活躍し、日清食品の取締役を歴任したが、東洋水産との争いが切っ掛けで、日清食品を去ったと言われる。

東洋水産との争いというのは、東洋水産がアメリカに現地法人を設立して進出したときのことである。

東洋水産は、昭和47年(1972年)12月にアメリカに現地法人「マルチャン・インク」を設立してアメリカへ進出を開始したが、オイルショックと食品添加物問題で打撃を受け、アメリカ進出を断念しようとしていた。

しかし、東洋水産はカップうどん「マルちゃん・カップきつねうどん」を大ヒットさせて会社を立て直し、アメリカ工場の建設を開始した。

(注釈:「マルちゃん・カップきつねうどん」は「赤いきつね」「緑のたぬき」の前身とる商品です。)

このとき、一足先にアメリカンへ進出していた日清食品の安藤百福は、アメリカでもインスタントラーメン製造の特許を主張し、さらに、東洋水産が日清食品の社員を引き抜いたと主張したのである。

東洋水産の社長・森和夫夫は、これまでにも日清食品と数々の遺恨があったため、日清食品に抵抗して、アメリカで訴訟へと発展する。

その後、日清食品は特許訴訟で不利となると、東洋水産に和解を持ちかけており、東洋水産との交渉に当たったのが日清食品の砥上峰次である。

東洋水産の社長・森和夫は和解に応じず、法廷で決着を付けるという姿勢を見せていたが、高額な訴訟費用だけが無駄に嵩むため、周囲の説得を受け入れて、日清食品との和解に応じた。

このときの和解内容が、実質的には日清食品の敗北といえる内容だったとされ、砥上峰次は東洋水産との交渉失敗が原因で昭和56年(1981年)6月に日清食品を去ったと言われる。

なお、朝ドラ「まんぷく」の登場人物と実在のモデル一覧は「まんぷく-キャストと実在のモデル一覧」をご覧ください。

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