べっぴんさん-大急百貨店の小山小太郎(夙川アトム)のモデル

NHKの朝ドラ「べっぴんさん」に登場する大急百貨店の小山小太郎(夙川アトム)の実在のモデルと実話のネタバレです。

小山小太郎(夙川アトム)のモデル

小山小太郎(夙川アトム)は大急百貨店の社員で、大急百貨店に10日間のお試し出店する子供服ブランド「キアリス」を担当した。

小山小太郎(夙川アトム)は、キアリスの板東すみれ(芳根京子)に対して、「うちは大急ですから」「この通りにしてください」などと常に高飛車な態度でキアリスに接する。

そして、キアリスの商品が予想以上に売れ、ショーケースがスカスカになると、小山小太郎(夙川アトム)は「商品は補充してもらわないと困る。せっかく買いに来たのにしなぎればかりだ、と苦情が来ている」と注意した。

それを聞いたキアリスの小野明美(谷村美月)は「売り上げ予測を抱いたのはそちらじゃないですか」と反論するが、小山小太郎(夙川アトム)は「予測はあくまでも予測です」と相手しなかった。

小山小太郎(夙川アトム)の実在のモデル

小山小太郎(夙川アトム)の実在のモデルは、3人居るので、その3人のモデルと実話のエピソードを紹介します。

1人目のモデルは、阪急百貨店の部長・鳥居正一郎です。部長・鳥居正一郎は後に阪急百貨店の3代目社長になる人物です。

さて、阪急阪急百貨店の社長・清水雅は、大丸百貨店の視察をかね、妻を連れて神戸を散歩していた時に設立されたばかりの「ファミリア」を発見し、「これは売れるに違いない」と思いました。

そこで、阪急阪急百貨店の社長・清水雅は、部長・鳥居正一郎にファミリアの商品を仕入れるように命じました。

この頃、坂野惇子(佐々木惇子)の夫・坂野通夫は、レナウン(佐々木営業部)で働いており、阪急百貨店を担当していました。

阪急百貨店の部長・鳥居正一郎と夫・坂野通夫は京都帝国大学の先輩後輩で、夫・坂野通夫は神戸に住んでいたこともあり、部長・鳥居正一郎は坂野通夫に「ファミリアを知ってるかい?」と尋ねました。

すると、夫・坂野通夫は「それはウチの妻がやってる店ですよ」と答えたので、驚いた部長・鳥居正一郎は、社長・清水雅から直々にファミリアの商品を仕入れるように命じられた事を明かし、夫・坂野通夫にファミリアとの仲介を依頼しました。

こうして、ファミリアの坂野惇子と田村光子は、夫・坂野通夫に連れられて、阪急百貨店を訪れ、阪急百貨店と交渉したのです。

そして、この交渉で、小山小太郎(夙川アトム)の2人目のモデルとなる阪急百貨店の宣伝次長・土岐国彦が登場します。

宣伝次長・土岐国彦は、ファミリアとの交渉の場で、坂野惇子に「特別に阪急特選のマークを差し上げますので、早速にマークを付け替えて納品してください。価格も好条件で買い取りましょう」と申し出ました。

百貨店が創業してまもない企業に取引を申し込むこと自体が異例中の異例なのに、阪急百貨店は破格の好条件まで提示したのです。

しかし、ファミリアの坂野惇子も田村光子も、「ファミリア」という名前を大切にしていたので、「ファミリアの名前で売らせて頂けないなら、遠慮します」と断ってしまいました。

仲介役の夫・坂野通夫は、阪急百貨店の社長・清水雅から直々の命令という事を知っていたので、困り果ててしまうのですが、阪急百貨店の部長・鳥居正一郎が「阪急ファミリアグループ」という長たらしい名前を提案してくれたので、坂野惇子も田村光子も何とか納得してくれました。

こうして、ファミリアは阪急百貨店に商品を卸すことになったのです。

ところが、坂野惇子は「阪急ファミリアグループ」のオープン直前になって、阪急百貨店との取引を中止すると言い出しました。

実は、坂野惇子は「阪急ファミリアグループ」のオープン直前に阪急百貨店の売り場を下見に行きました。

このとき、阪急百貨店では商品の入れ替えが行われており、阪急百貨店の社員が売れ残ったフェルト帽を無造作に重ねて紐で括り、段ボールに仕舞っていました。

それを見た坂野惇子は、自分たちが作った商品が乱暴に扱われる事を嫌がり、阪急百貨店との取引を中止すると言いだしたのです。

そして、坂野惇子は「どうしても売れというのなら、自分たちの手で扱わせてくださいませんか。そして、神戸の店と同じように自分たちの手で販売させてください」と言いだしたのである。

それを聞いた部長・鳥居正一郎は呆れながらも、委託販売という方法がある事を教えました。

当時は買い取りが主流で、買い取りよりも条件的に不利な委託販売は、ほとんど普及していませんでした。

しかし、自分たちの手で商品を販売する委託販売という方法を知った坂野惇子は、好条件で阪急百貨店が商品を買い取るという契約を破棄し、条件の不利な委託販売を選び、阪急百貨店にショーケース2台の直営店「阪急ファミリアグループ」を出したのです。

さて、ファミリアは阪急百貨店でも直ぐに人気となり、商品は次々と売れていったので、「阪急ファミリアグループ」のショーケースは直ぐに寂しくなってしまいました。

ここで、小山小太郎(夙川アトム)の3人目のモデルが登場します。ただ、売り場の担当者というだけで、名前は分かりません。

この阪急百貨店の担当者が、ガラガラになったファミリアのショーケースを見て、「こんなガラガラのケースのままじゃ、迷惑です」と言い、坂野惇子に商品の補充を命じました。

しかし、坂野惇子は、担当者の販売予測に基づいて生産をしていたので、「ファミリアは、そちらの言われた通りに作っています。早く売れて怒られるのは心外です。それなら、1台、お返ししましょう」と言い返しました。

この頃は問屋が百貨店のショーケースを奪い合う時代で、ショ-ケースにプレミアが付いており、ショーケースを返すと言いだした坂野惇子は、異例中の異例でした。

この一件が、阪急百貨店の社長・清水雅の耳に入ると、清水雅は「問屋がショーケースを奪い合っているのに、なかなか強腰で面白いことを言う人たちだ。是非、会ってみよう」と言い、坂野惇子を社長室に呼びました。

坂野惇子は清水雅に会うのはこれが初めてで、怒られ手も仕方が無いことをしたと思って社長室に入ったのですが、清水雅は「あなた方のやり方は、きっと成功しますよ。このさい、ケースを減らしたいなどと言わず、2台から5台へ増やすくらいの事を考えて、積極的に作って売る工夫をしてくれませんか。あなた方のグループは今に阪急百貨店の名物にもなりますよ」と応援してくれました。

その言葉を聞いて感動した坂野惇子は、帰ってファミリアのメンバーにも伝え、ファミリアは清水雅のために頑張る事を決意したのす。

このように、朝ドラ「べっぴんさん」に登場する小山小太郎(夙川アトム)のエピソードにはモデルとなった実話があります。

ただ、阪急百貨店の「部長・鳥居正一郎」「宣伝次長・土岐国彦」「売り場の担当者」の3人のエピソードを元にしているので、小山小太郎(夙川アトム)のモデルを1人に絞り込むのは難しいと思いです。

なお、朝ドラ「べっぴんさん」の登場人物のモデル一覧は「べっぴんさん-登場人物・キャスト・モデルまとめ」をご覧ください。

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