朝ドラ「べっぴんさん」に登場する坂東営業部の実在のモデルを紹介します。
坂東家は近江の商家で、父の死後、長男・坂東長太郎(本田博太郎)が家業を引き継いだが、坂東長太郎(本田博太郎)は商売に失敗し、家業を傾かせてしまう。
商才に恵まれた次男・坂東五十八(生瀬勝久)は、次々と事業を拡大していたが、傾いた実家を助けるため、兄・坂東長太郎(本田博太郎)に得意先を譲った。
このため、次男・坂東五十八(生瀬勝久)は、一から再出発することになり、大阪に出て繊維問屋「坂東営業部」を設立。そして、大阪でも大成功をおさめることになる。
その後、坂東営業部は戦争の影響で吸収合併されて消滅してしまったが、戦後、野上潔(高良健吾)がありとあらゆる手を使って坂東営業部を独立させ、再建していく。
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坂東営業部の実在のモデルは、佐々木八十八が創業した「佐々木営業部(レナウン)」です。
佐々木八十八は父の死後、唐物問屋(輸入雑貨販売業)を志して大阪へ出て、大阪の唐物問屋で働きながら、学校で英語や漢語を学び、27歳の時に独立して唐物問屋(輸入雑貨販売業)「佐々木営業部(レナウン)」を設立した。
既に、佐々木八十八は不動産屋などを興してグループ企業を形勢しようと考えており、数々の関連会社を作るには、まず、その営業部が必要という発想から「佐々木営業部(レナウン)」という社名を付けた。
佐々木営業部(レナウン)は戦争による衣類特需によって業績を上げ、メリヤス問屋となっていき、関東大震災を切っ掛けに関東の百貨店から信用を勝ち取り、百貨店向けの繊維問屋となり、メリヤス業界のトップへと成長する。
その一方で、イギリスの皇太子エドワードが訪日したとき、皇太子エドワードの御召艦「レナウン」の名前を気に入り、「レナウン」の商標を取得した。
一時は中国などにも進出していたが、佐々木営業部(レナウン)は戦争の影響で実質的な機能を失い、戦時中の企業整理により、江商に吸収合併されて消滅した。
戦後、佐々木八十八の意を受けた尾上清が、江商から佐々木営業部(レナウン)を独立させて再出発。その後、社名を「レナウン」へと変更した。
佐々木営業部(レナウン)について詳しく知りたい方は、「佐々木営業部(レナウン)の立志伝」をご覧ください。
なお、朝ドラ「べっぴんさん」のキャストや企業のモデルについては「べっぴんさん-登場人物・キャスト・モデルまとめ」をご覧ください。
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