NHKの朝ドラ「まんぷく」に登場する今井鈴(松坂慶子)の実在のモデルは安藤須磨です。
今井鈴(松坂慶子)は、今井福子(安藤サクラ)の母親で、武士の末裔としての誇りと威厳を持ち、夫に先立たれて暮らしは貧しかったが、品格を大事にしながら、三姉妹を育て上げた。
しかし、その一方で、今井鈴(松坂慶子)は心配性な性格だったため、ことあるごとに三姉妹に口出しをしており、三姉妹から「お母さんは何か心配してなきゃ生きていけないんじゃない?」と言われる始末だった。
戦争を切っ掛けに、三女・今井福子(安藤サクラ)と立花萬平(長谷川博己)夫婦と一緒に暮らすことになるが、心配性から浮き沈みの激しい実業家・立花萬平(長谷川博己)の仕事に不満を漏らすのだった。
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朝ドラ「まんぷく」に登場する今井鈴(松坂慶子)の実在のモデルは、安藤須磨です。安藤須磨は安藤仁子の母で、安藤百福(呉百福)の義母に当たる。
安藤須磨は、鳥取藩・池田家に仕えた鳥取藩士の家系に生まれ、家を継ぐために婿養子を迎えたが、離縁。その後、学校の先生になるという夢を捨てきれず、大阪に出て安藤重信と出会い結婚し、安藤晃江・安藤澪子・安藤仁子という3人の子供をもうけた。
最初は夫・安藤重信の会社は儲かっていたが、やがて会社が倒産していまい、極貧生活を送り、苦労をした。
安藤須磨は教師を目指していた事もあって教育熱心で、これからは英語が必要だと考え、三女・安藤仁子に英語を習わせた。
戦時中に三女・安藤仁子が在日台湾人・安藤百福(呉百福)と結婚した。
安藤百福(呉百福)は再婚で台湾に残してきた長男・安藤宏寿を引き取り、安藤仁子は母・安藤須磨を引き取ることになったので、安藤須磨は娘・仁子夫婦と同居した。
やがて、安藤百福(呉百福)がチキンラーメンを開発して日清食品を創業するのだが、安藤百福(呉百福)はチキンラーメンの製造特許を安藤須磨の名前で出している。
安藤百福(呉百福)が日清食品を創業すると、監査に就任し、昭和43年(1968年)11月25日に死去した。89歳だった。
安藤須磨は「私は武士の娘です」と口癖のように言っていたが、娘は「どうせ足軽のでしょ」と軽口を叩いた。娘は家系図を見たことがなかったので、「私は武士の娘です」と口癖を信じていなかったようだ。
朝ドラ「まんぷく」の今井鈴(松坂慶子)は「まんぷくヌードル」の開発中に生存しているが、安藤百福がカップヌードルの開発を開始したのが昭和44年(1969年)12月なので、モデルとなった安藤須磨は死去しており、カップヌードルの開発には関わっていない。
なお、朝ドラ「まんぷく」の登場人物の実在のモデル一覧は「まんぷく-キヤストと実在のモデル一覧」をご覧ください。
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