朝ドラ「わろてんか」に登場する伊能フィルムと新世紀キネマが合併する実話です。
朝ドラ「わろてんか」では、新世紀キネマの社長・工藤隆一郎(栗原英雄)が伊能フィルムに業務提携を持ちかけるが、伊能栞(高橋一生)は乗り気ではなく、業務提携の話を先送りした。
そこで、工藤隆一郎(栗原英雄)は、伊能フィルムの重役・山下をそそのかして、伊能フィルムから伊能栞(高橋一生)を追放させ、伊能フィルムと業務提携をした。
その後、新世紀キネマは伊能フィルムと合併して、国策映画の製作を開始するようである。
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朝ドラ「わろてんか」に登場する伊能栞(高橋一生)のモデルは小林一三で、伊能フィルムのモデルは小林一三の東宝である。そして、新世紀キネマのモデルは松竹系の映画会社「新興キネマ」である。
東宝と松竹は、ことあるごとに対立するが、映画業界は戦争という大きな流れに飲み込まれていくことになる。
そして、戦時中の企業整備令よって、映画会社は東宝と松竹の2社に集約されることになったが、新興キネマが上手に立ち回って日活を吸収して「大映」となり、最終的に東宝・松竹・大映の3社に統合された。
こうして映画界は「映画戦時体制」時代を迎えており、史実の東宝と新興キネマは合併していない。もちろん、東宝と松竹も合併していない。
ただ、こうした映画戦時体制の中で、東宝と松竹で相談役の交換が行われ、昭和16年9月20日に松竹の大谷竹次郎が東宝の相談役に就任し、東宝の渋沢秀雄が松竹の相談役に就任している。
なお、朝ドラ「わろてんか」の各種エピソードの実話は「わろてんか-実話」をご覧ください。
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