わろてんか-ジェイソン・ハミルのモデル

NHKの朝ドラ「わろてんか」に登場するジェイソン・ハミルの実在のモデルと実話を紹介します。

わろてんか-ジェイソン・ハミルのあらすじ

ジェイソン・ハミルは、アメリカのレビュー団「マーチン・ショウ」の代理人で、「マーチン・ショウ」を日本へ呼びたいと考えている北村商店の北村隼也(成田凌)に、早くしないと他と契約すると決断を迫り、手付金5000円を要求した。

すると、北村隼也(成田凌)は、「マーチン・ショウ」が好きな加納つばき(水上京香)にかっこいいところを見せるため、北村藤吉(松坂桃李)が残した遺産5000円を手付金としてジェイソン・ハミルに渡して「マーチン・ショウ」と契約した。

しかし、ジェイソン・ハミルは音信不通となって消えてしまい、ジェイソン・ハミルは偽物で、詐欺だったと判明する。

その後、偽物のジェイソン・ハミルは上海で逮捕され、伊能栞(高橋一生)が本物のジェイソン・ハミルと連絡を取り、藤岡てん(葵わかな)と共同で「マーチン・ショウ」を日本に招聘して成功するのだった。

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ジェイソン・ハミルの実在のモデル

ジェイソン・ハミルのモデルは、アメリカのレビュー団「マーカス・ショー」のマネージャー「チャールズ・ヒューゴ」です。

チャールズ・ヒューゴは、アメリカのレビュー団「マーカス・ショー」のマネージャーとして先行して日本に来て、東京の日本劇場(日劇)の支配人・出張太郎と交渉していた。

「マーカス・ショー」はニューヨークで待機しており、チャールズ・ヒューゴは船賃1万円を先払いしてくれれば、直ぐにでも出発すると言い、前金1万円を求めた。

しかし、日本は軍国主義が進んでおり、「マーカス・ショー」に対して「裸踊りの見世物を帝都の中央でやらせるわけにはいかない」「ユダヤ系の外人レビューを入国させるのは、防衛上よくない」という右翼が反発していた。

また、内務省と外務省も協力して「マーカス・ショー」に反対しており、「マーカス・ショー」を呼んでも、実際に「マーカス・ショー」を開催できるかどうかは不明だった。

このため、日本劇場(日劇)の支配人・出張太郎は前金1万円を出し渋った。日本劇場(日劇)にとっても1万円は大金なので、開催できるかどうかも分からないのに、淡々に1万円は出せない。

こまったチャールズ・ヒューゴは帝国ホテルのフロント・マネージャー榊原洲に泣きつき、榊原洲が桂太郎の愛人だった「お鯉」に話し、この話が巡り目って吉本興業の東京支社長・林弘高の元に巡ってきた。

こうして、吉本興業が前金1万円を出して「マーカス・ショー」を招聘し、昭和9年(1934年)3月に日本劇場で「マーカス・ショー」を開催したのである。

「マーカス・ショー」の招聘に関して、吉本興業が詐欺に遭ったという話や、チャールズ・ヒューゴの偽物が出たという話は聞いたことがありません。ジェイソン・ハミルの詐欺事件は朝ドラ「わろてんか」の創作だと考えられます。

なお、「マーカス・ショー」を招聘した経緯についてもう少し詳しく知りたい方は「わろてんか-マーチン・ショウのモデルはマーカス・ショー」をご覧ください。

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