わろてんか-米問屋「北村屋」が倒産する実話とモデル

NHKの朝ドラ「わろてんか」で米問屋「北村屋」が倒産する実話とモデルの紹介です。

わろてんか-米問屋「北村屋」が倒産

藤岡てん(葵わかな)北村藤吉(松坂桃李)と運命的な再会を果たしたが、父・藤岡儀兵衛(遠藤憲一)から結婚は許されなかったため、北村藤吉(松坂桃李)と駆け落ちして、北村藤吉(松坂桃李)の実家へと向かった。

北村藤吉(松坂桃李)の実家は大阪で老舗の米問屋「北村屋」で、母・北村啄子(鈴木京香)が北村藤吉(松坂桃李)の結婚相手として杉田楓(岡本玲)を迎え入れていた。

このため、藤岡てん(葵わかな)は、正妻の座を賭けて、杉田楓(岡本玲)と勝負することになる。

このようななか、北村藤吉(松坂桃李)は、閲覧を禁じられている帳簿を見て、米問屋「北村屋」に謎の借金があること知る。

そこで、北村藤吉(松坂桃李)は、謎の借金を返済することにより、母・北村啄子(鈴木京香)に藤岡てん(葵わかな)との結婚を認めてさせようと考えたが、新規の顧客開拓は思うように行かなかった。

そこへ、芸人仲間のキース(大野拓朗)が「パーマの機械」を購入する話を持ってきた。「パーマの機械」で一儲けして、藤岡てん(葵わかな)との結婚を認めて貰えというのだ。

「パーマの機械」の儲け話に乗りった北村藤吉(松坂桃李)は、米問屋「北村屋」を担保に入れて金を借り、大勝負に出たが、大量の不良品を掴まされ、多額の借金を背負ってしまう。

結局、北村藤吉(松坂桃李)は廃業を決め、米問屋「北村屋」を売却して借金を返済した。

しかし、藤岡てん(葵わかな)は見限らず、北村藤吉(松坂桃李)の夢だった演芸に賭けたいと言い、北村藤吉(松坂桃李)に寄席の経営を進めるのだった。

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米問屋「北村屋」の実在のモデル

北村藤吉(松坂桃李)のモデルは吉本興業の創業者・吉本泰三(吉本吉兵衛)なので、米問屋「北村屋」のモデルは吉本泰三の実家・荒物屋「箸吉」となります。

吉本泰三は荒物屋「箸吉」の次男として生まれたのですが、長男が夭折しており、跡取り息子として育ち、将来を期待されていました。

しかし、妻に先立たれた父・吉本吉兵衛が、後妻として「出口ゆき」と再婚してたことから、家庭内の不和に発展し、吉本泰三は芸人遊びに走るようになりました。

父・吉本吉兵衛は、結婚すれば芸人遊びを止めて仕事に打ち込むだろうと考え、林家のに縁談を申し込み、吉本せい(林せい)を吉本泰三の妻として迎え入れます。

このころ、荒物屋「箸吉」は、日露戦争後の不景気の影響で不渡りが増えて経営が悪化しており、荒物屋「箸吉」に入った吉本せい(林せい)は帳簿を見て借金の額に驚いたといいます。

しかも、吉本泰三は結婚しても芸人遊びを止めず、「女賊島津お政本人出演のざんげ芝居」という怪しげな一座の太夫元(興行主)となって、地方巡業に出る度に借金を増やしていき、荒物屋「箸吉」は2度の差し押さえを食らう有様でした。

そして、荒物屋「箸吉」は、大阪市電鉄の道路拡張工事にひっかかって立ち退き命令を受け、大阪城付近の大手前に移転します。

吉本泰三は経営の悪化した荒物屋「箸吉」を売り払って寄席の経営を始めると言いだすのですが、店を建て直そうとする吉本せい(林せい)は寄席の経営に反対して、連日の夫婦喧嘩を続けます。

しかし、吉本泰三が1年半の旅巡業に出ている間に、吉本せい(林せい)だけでは持ちこたえられずに物屋「箸吉」を廃業しました。

その後、吉本せい(林せい)は実家の林家に戻り、吉本泰三の帰りを待ち、吉本泰三が旅巡業から戻ってくると、林家を出て長屋へと移り住み、針仕事をしながら食いつないでいました。

そのようななか、芸人遊びを続けていた吉本泰三(吉本吉兵衛)が、天満天神裏にある「第二文芸館」を購入する約束をしてきたと言い、妻の吉本せい(林せい)は寄席の経営に巻込まれて敷くのでした。

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