映画監督の小津安二郎(おづ・やすじろう)がNHKの朝ドラ「おちょやん」のモデル浪花千栄子(なにわ・ちえこ)に激怒した理由を紹介します。
これから紹介するのは、伊丹十三が映画「お葬式」で初監督を務めたとき、俳優・田中春男から聞いた話しである。
映画監督の小津安二郎は俳優に口移し(口頭)で台詞を教えるのだが、東京弁とも大阪弁ともつかない、不思議なアクセントだった。
すると、浪花千栄子が逆らって「そんな大阪弁あらしまへん」と言い、自分の台詞をペラペラと大阪弁で実演した。
これに怒った小津安二郎は浪花千栄子と口をかかなくなり、二度と映画に呼ばなかった。
これはどの作品の時のエピソードがかは言及されていないが、おそらく昭和36年の映画「小早川家の秋」だと考えられる。
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