浪花千栄子の立志伝-給料を搾取する犯人

NHKの朝ドラ「おちょやん」のモデル浪花千栄子の生涯を描く立志伝の第6話「給料を搾取する犯人」です。

浪花千栄子の立志伝の目次は「おちょやん-浪花千栄子の立志伝の目次」をご覧ください。

父・南口卵太郎の襲来

父親の再婚相手に嫌われた浪花千栄子は8歳の時に、祖母の家に預けられたのだが、祖母の家も困って、浪花千栄子を道頓堀の仕出し料理屋「浪花料理」へ奉公に出した。

このとき、父・南口卯太郎に奉公先を秘密にしていたのだが、浪花千栄子が16歳のとき、奉公先を知らないはずの父・南口卯太郎が「浪花料理」に現われた。

父・南口卵太郎の目的は金だった。商売を始める資金を貸して欲しい。8年間も働いたので、お金が貯まっているのだろと言うのである。

しかし、浪花千栄子は、「着る物と食べる物だけ面倒見てください。お給料は要りません」という条件で働いていたため、給料など1銭も貰っておらず、貯金など無かった。

怒った父・南口卯太郎が「浪花料理」の主人に「8年間も働いて、1銭も給料を払わんいうことがあるか」と談判に及ぶが、「浪花料理」の主人も一筋縄ではいかず、「食事と着る物だけ面倒みてくれたらええ、という約束やった」と答えた。

父・南口卯太郎が「ほんなら、作った着物をみせてみい」と言って浪花千栄子に着物を出させると、浪花千栄子の着物はボロ雑巾のような古着ばかりで、作って貰ったのは浴衣1反だけだった。

(補足:食事も厨房の隅で立ったまま口へ流し込む程度のもので、粗末な物しか食べさせて貰えなかった。)

すると、怒った父・南口卯太郎が「警察に訴える」と騒いだので、仲裁に入る人が居て、「浪花料理」の主人が退職金代わりに15円を払ったのだった。

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父・南口卵太郎による搾取

15円を懐に入れた父・南口卯太郎はホクホク顔で、浪花千栄子を連れ帰ると、今度は富田林の有名な造り酒屋へ奉公に出したのだが、父・南口卯太郎が毎月、給料の前借りに行くので、浪花千栄子は直ぐにクビになってしまった。

すると、学習した父・南口卯太郎は、今度は2年間の給料先払いという契約で、お金を先に受け取り、浪花千栄子を富田林の木材屋へ奉公に出した。

給料の先払いの話しなど知らない浪花千栄子は、木材屋でも懸命に働き、奉公先の人にも可愛がられたが、給料を貰えないので、主人が給料を貯金してくれており、結婚する時に花嫁道具を持たせてくれるのだと思いながら働いていた。

ところが、働き始めてから2年1ヶ月が過ぎたとき、女将さんが「お父さんが給料を取りに来ない。今後、年払いにするのか、月払いにするのかわからないけど、1ヶ月、働いてくれたので、1ヶ月分の給料を渡しておきます」と言い、1ヶ月分の給料12円をくれた。初めて手にした大金だった。

こうして、浪花千栄子は、父親が2年分の給料を先に受け取っていた事を知って驚き、このままでは父親に食い物にされ続けると思い、初めて貰った給料12円を持って木材屋やからドロンした(無断で逃げた)。

そして、浪花千栄子は足袋と下駄を買うと、汽車の切符を買って憧れの京都へ向かった。18歳の事である。

浪花千栄子がカフェー「オリエンタル(辻へい)」で働く」へ続く。

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