まんぷく-立花栄養食品研究室のモデルは国民栄養化学研究所

NHKの朝ドラ「まんぷく」に登場する「立花栄養食品研究室(たちばな栄養食品)」の実在のモデルの紹介です。

まんぷくの立花栄養食品研究室

朝ドラ「まんぷく」に登場する「立花栄養食品研究室」は、製塩事業を手がけていた立花萬平(長谷川博己)が新規事業として開いた栄養食品の開発部門です。

今井福子(安藤サクラ)は子供を出産した後、体調が回復せず、起き上がれなくなったが、産婆の助言で栄養を取ると、次第に体調が回復して元気になった。

そこで、立花萬平(長谷川博己)は栄養が不足している人のために栄養食品を作れないかと考え、部下の神部茂(瀬戸康史)に大阪帝国大学・栄養学研究室の教授・近江谷佐吉を紹介してもらう。

そして、立花萬平(長谷川博己)は近江谷佐吉から、妊婦にはタンパク質やビタミンやミネラルが必要だと教えてもらう。

そこで、立花萬平(長谷川博己)は、大阪商工会議所の会頭・三田村亮蔵(橋爪功)が出資してくれた3万円を使い、製塩業の倉庫の一角で、栄養食品を開発する「立花栄養食品研究室」を発足した。

そして、教授・近江谷佐吉を相談役に迎え、社員を数人を「立花栄養食品研究室」に配置して栄養食品の研究を始めた。

立花萬平(長谷川博己)は、ガマガエルを捕まえると、下処理をして圧力鍋に入れて電熱器に掛けたが、2時間が経過したころ、圧力鍋が爆発してガマガエルが飛び散ってしまい、今井鈴(松坂慶子)に怒られてしまう。

流石の立花萬平(長谷川博己)もガマガエルを断念すると、近江谷佐吉が骨髄にはタンパク質の他にもビタミンが含まれていると教えてくれたので、ラーメン屋「清香軒」で出しを取った後の骨を分けてもらい、パンに付けて食べるペースト状の栄養食品「ダネイホン」を完成させた。

三田村亮蔵(橋爪功)の助言をヒントに、立花萬平(長谷川博己)は栄養食品「ダネイホン」を病院に販売。味の改良を繰り返し、栄養食品「ダネイホン」の評判は上々だった。

立花萬平(長谷川博己)は進駐軍への反乱を企てた容疑でMPに逮捕されるが、困っている人のために利益にもならない栄養食品「ダネイホン」を作っていることが認められ、無事に釈放された。

しかし、逮捕された影響で専売局から塩の取引を断られたため、立花萬平(長谷川博己)は製塩事業を断念し、「たちばな栄養食品」へと社名を変更して栄養食品事業に専念するのだった。

その後、立花萬平(長谷川博己)は、全国販売をするため、東京で「たちばな栄養食品販売会社」を設立して東京へ進出する。

世良商事の世良勝夫(桐谷健太)の協力を得て、「立花印のダネイホン」のキャッチコピーで宣伝。偽物事件も解決して、東京進出を成功させた。

しかし、立花萬平(長谷川博己)が脱税で逮捕されて有罪判決を受けて刑務所に収容されたうえ、巨額の追徴課税を課せられてしまう。

立花萬平(長谷川博己)は自分が育てた栄養食品「ダネイホン」事業を手放したくなかったが、ダネイホンは世の中に必要な商品なので残さなければならないと言う弁護士・東太一(菅田将暉)の説得を受け、会社と「ダネイホン」の商標を売却した。

その一方で、立花萬平(長谷川博己)は、処分の取り消しを求めて提訴。弁護士・東太一(菅田将暉)らの奔走で立花萬平(長谷川博己)の逮捕が不当逮捕だったことが分かり、税務当局へのデモが起きると、税務当局は提訴の取り下げを条件に釈放を持ちかけた。

取引に応じて釈放された立花萬平(長谷川博己)は、釈放を勝ち取った英雄として扱われており、池田信用組合の理事長に就任するのだった。

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立花栄養食品研究室のモデルは国民栄養化学研究所

NHKの朝ドラ「まんぷく」に登場する「立花栄養食品研究室」の実在のモデルは、「国民栄養化学研究所」です。

戦後、戦争被害の保険金などを得て日本一の大金持ちとなった安藤百福(呉百福)は、若者に仕事を与えるため、製塩事業などを開始した。

そのようななか、戦後は栄養失調で死ぬ人が多く、病院も病気では無く、栄養失調で死ぬ人が多かった。

そこで、安藤百福(呉百福)は製塩業を営む一方で、専門家を集めて「国民栄養化学研究所」を発足し、栄養食品の開発を開始した。

安藤百福(呉百福)は、何が栄養食品の材料になるのかと考えていると、庭に食用ガエルが住み着いていたので、綺麗に下処理をして圧力釜に入れ、電熱器に掛けた。

しかし、2時間ほどして電熱器を止めようとしたとき、圧力釜が爆発して、部屋中にカエルが飛び散り、自宅の日本間を汚してしまい、妻の安藤仁子に怒られた。

安藤百福(呉百福)はカエルを栄養食品の原料にすることは諦めたが、カエルは美味しいので、次男・安藤宏基を産んだばかりの妻・安藤仁子の栄養となった。

その後、国民栄養化学研究所は骨髄からエキスを抽出して、パンに塗って食べるペースト状の栄養食品「ビセイクル」の開発に成功し、厚生省に品質が評価され、一部の病院に供給した。

その後、安藤百福(呉百福)は、脱税で逮捕されて実刑判決を受け、巣鴨プリズンに投獄された。

このとき、安藤百福(呉百福)は、泉大津税務署から差し押さえを受けており、全ての事業を整理したので、「国民栄養化学研究所」も整理されたようだ。

安藤百福(呉百福)が弁護士・黒田覚に頼んで訴訟を起こすと、税務当局は訴訟の取り下げを条件に釈放を持ちかけてきたが、安藤百福(呉百福)は取引に応じずに訴訟を続けた。

しかし、2年後、安藤百福(呉百福)は、面会に来た妻・安藤仁子が子供を連れて帰る背中を見て潮時かと思い、訴訟を取り下げて釈放された。

安藤百福(呉百福)は、差し押さえを受けたときに事業を整理したので、事業家としては振り出しに戻ったが、人から頼まれて信用組合「大阪華銀」の理事長に就任するのだった。

なお、実話の栄養食品「ビセイクル」は、朝ドラ「まんぷく」の「ダネイホン」のように東京進出を果たしたという記録は見たことが無いので、それほど大規模な物では無いだろう。

また、即席麺「チキンラーメン」に偽物が販売されたが、栄養食品「ビセイクル」の偽物が販売されたという記録も見たことが無いので、その辺は朝ドラ「まんぷく」の創作だと思われる。

朝ドラ「まんぷく」に登場する人物や企業の実在のモデルは、「朝ドラ「まんぷく」のキヤストと実在のモデル一覧」をご覧ください。

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