NHKの朝ドラ「わろてんか」に登場する藤岡てん(葵わかな)が北村藤吉(松坂桃李)と結婚する実話です。
京都の薬種問屋の長女として育った藤岡てん(葵わかな)は、天真爛漫な性格であったが、父・藤岡儀兵衛(遠藤憲一)から「笑うこと」を禁じられ、ブスっとした生活を過ごしていた。
そのようななか、藤岡てん(葵わかな)は旅一座に居た北村藤吉(松坂桃李)と出会い、北村藤吉(松坂桃李)から笑うことの必要性を教えられ、衝撃を受けた。
やがて、藤岡てん(葵わかな)は北村藤吉(松坂桃李)に恋をして、駆け落ち同然で、北村藤吉(松坂桃李)の実家へ向かった。
すると、北村藤吉(松坂桃李)は、大阪船場の米穀店の跡取りで、北村藤吉(松坂桃李)には杉田楓(岡本玲)という許嫁が居た。
このため、藤岡てん(葵わかな)はショックを受けて京都の実家に帰ろうとしたが、北村藤吉(松坂桃李)は母・北村啄子が決めた許嫁であり、許嫁・杉田楓(岡本玲)とは結婚しないと言った。
北村藤吉(松坂桃李)が許嫁・杉田楓(岡本玲)とは結婚しないと宣言したので、困った母・北村啄子(鈴木京香)は、嫁の座を争って藤岡てん(葵わかな)と杉田楓(岡本玲)を競わせることにした。
杉田楓(岡本玲)は結婚に恋愛感情は必要ないという冷酷な女で、藤岡てん(葵わかな)をイジメ抜くが、最終的に北村家の米穀店が倒産してしまい、藤岡てん(葵わかな)は北村藤吉(松坂桃李)と結婚し、北村藤吉(松坂桃李)に寄席の経営を勧めるのであった。
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北村藤吉(松坂桃李)のモデルとなる吉本泰三(吉本吉次郎)は、4代続いた老舗の荒物問屋「箸吉」の跡取り息子で、それなりの働き者だった。
しかし、父である4代目・吉本吉兵衛が、吉本ユキ(出口ユキ)という後妻を取ったことが切っ掛けに、吉本泰三(吉本吉次郎)の運命は大きく変わる。
後妻の吉本ユキ(出口ユキ)には、出口光三郎という連れ子がおり、出口光三郎が良く荒物問屋「箸吉」を手伝ったので、4代目・吉本吉兵衛は出口光三郎を可愛がるようになった。
すると、吉本泰三(吉本吉次郎)は、「父は出口光三郎に箸吉を継がせるつもりではないか」と不安になった。
さらに、後妻の吉本ユキ(出口ユキ)は口うるさい人で、吉本泰三(吉本吉次郎)は、後妻の吉本ユキ(出口ユキ)との折り合いが悪く、仕事を放り出して芸人遊びに走るようになった。
これに困った4代目・吉本吉兵衛は、吉本泰三(吉本吉次郎)に立ち直ってもらおうと思い、連れ子の出口光三郎を養子に出したが、それでも、吉本泰三(吉本吉次郎)は芸人遊びを続けた。
次に、4代目・吉本吉兵衛は結婚して身を固めれば、吉本泰三(吉本吉次郎)も仕事に精を出すだろうと考え、米穀店・金融業を営む林家の三女・林せい(吉本せい)に縁談を申し込んだ。
このころ、林せい(吉本せい)は実家の米穀店で商才を発揮しており、父・林豊次郎は林せい(吉本せい)の商才に惚れ込んで婿養子を取って林せい(吉本せい)に林の米穀店を継がせようと考えていたので、吉本家が持ち込んだ縁談を断ろうとした。
しかし、父・林豊次郎は妻「林ちよ」に反対され、不本意ながら縁談を受け入れて、見合いを行った。
幸い吉本泰三(吉本吉次郎)は太い女性が好きだったので、林せい(吉本せい)のことを気に入った。
林せい(吉本せい)の気持ちは分からないが、明治時代の女性に拒否権はないので、両家の親同士の話し合いにより、縁談がまとまり、林せい(吉本せい)は吉本家に嫁いでいった。
こうして、明治40年(1907年)に22歳の吉本泰三(吉本吉次郎)と19歳の吉本せい(林せい)が結婚したのである。
このように、吉本泰三(吉本吉次郎)と林せい(吉本せい)はお見合い結婚であり、「わろてんか」に登場する杉田楓(岡本玲)のような許嫁は実在しないし、北村藤吉(松坂桃李)との結婚を争って杉田楓(岡本玲)と対決するというエピソードも実話ではありません。
なお、朝ドラ「わろてんか」のモデルや実話は、「わろてんか-実話のネタバレ」をご覧ください。
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