竹井千代と高城百合子のモデルの実話

NHKの朝ドラ「おちょやん」に登場する女優・高城百合子(井川遥)が小暮真治(若葉竜也)とソ連へ亡命するので、竹井千代(杉咲花)と高城百合子の実話を紹介する。

竹井千代と高城百合子のモデルの実話

竹井千代のモデルは浪花千栄子で、高城百合子のモデルはソ連に亡命した女優・岡田嘉子である。

浪花千栄子と岡田嘉子の関係を示す資料は無いのだが、浪花千栄子と岡田嘉子が知り合いだった可能性はある。

実は岡田嘉子が山田隆弥と交際していたとき、山田隆弥が一時期、浪花千栄子の松竹家庭劇に入っていたのである。

したがって、少なくとも岡田嘉子は松竹家庭劇の事を知っていたはずであり、松竹家庭劇の浪花千栄子を知っていたとしても不思議ではないのである。

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ソ連亡命を支援したのは渋谷天外

高城百合子と小暮真治は、ソ連へ亡命する前に竹井千代の家に泊っているのだが、これもモデルになった実話がある。

天海一平(成田凌)のモデル、つまり浪花千栄子の夫である2代目・渋谷天外は、「新協劇団」の仁木独人の影響を受けて社会主義に傾倒しており、社会主義者の面倒を見たり、匿ったり、支援していたりした。

そして、小暮真治のモデル杉本良吉が「新協劇団」に居たので、2代目・渋谷天外と知り合いだったのである。

この杉本良吉が岡田嘉子と共に、ソ連へ亡命するのだが、杉本良吉がソ連へ亡命する前に2代目・渋谷天外の自宅を訪れて計画を相談しており、2代目・渋谷天外が杉本良吉に「登山靴のようなもの」と資金を提供したという話しが残っている。

さらに、妻の浪花千栄子は、2代目・渋谷天外が社会主義者を連れて帰ってくるので、怖い思いをしながら、社会主義者の世話をしており、2代目・渋谷天外から大陸へ渡る資金を調達するように言われ、浪花千栄子がお金を用意している。

この浪花千栄子が大陸へ渡る資金を工面した社会主義者は、杉本良吉だった可能性があるのだが、真相は分らない。

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