わろてんか-藤岡てん(葵わかな)の白い喪服の実話

NHKの朝ドラ「わろてんか」の藤岡てん(葵わかな)の白い喪服の実話を紹介します。

藤岡てん(葵わかな)の白い喪服

北村藤吉(松坂桃李)と結婚することを決意した藤岡てん(葵わかな)は、父・藤岡儀兵衛(遠藤憲一)から勘当されたため、北村藤吉(松坂桃李)と駆け落ちして、北村藤吉(松坂桃李)の実家である米問屋「北村屋」へ向かった。

しかし、北村藤吉(松坂桃李)の母・北村啄子(鈴木京香)は、北村藤吉(松坂桃李)の結婚相手として杉田楓(岡本玲)を米問屋「北村屋」に入れていたのである。

藤岡てん(葵わかな)は許嫁・杉田楓(岡本玲)という存在に激しく動揺するが、母・北村啄子(鈴木京香)に頼み込んで米問屋「北村屋」に女中として置いてもらえることになった。

こうして、藤岡てん(葵わかな)は米問屋「北村屋」に入ったが、藤岡てん(葵わかな)と杉田楓(岡本玲)から激しいイジメを受けるのである。

そのようななか、実家の薬問屋「藤岡屋」から、母・藤岡しず(鈴木保奈美)が尋ねてきた。

そして、母・藤岡しず(鈴木保奈美)は、「白い喪服を持って嫁ぐことは、死ぬまで一人の夫に尽くすという決意を表す意味がある」と言い、藤岡てん(葵わかな)に白い喪服を贈ったのである。

藤岡てん(葵わかな)は喜んで白い喪服を大事に閉まっていたのだが、ある日、藤岡てん(葵わかな)の白い喪服が無くなるという事件が発生する。

藤岡てん(葵わかな)付きの女中・トキ(徳永えり)は、杉田楓(岡本玲)が犯人に違いないと疑ったが、犯人は北村藤吉(松坂桃李)の姉・頼子(西村綾子)だったことが判明する。

藤岡てん(葵わかな)は杉田楓(岡本玲)に犯人扱いしたことを謝罪する。

このとき、杉田楓(岡本玲)は親の決めた相手と結婚するのではなく、歌人になりたいことを明かし、結婚を止めて自分の夢に向かって生きていくことにして、北村藤吉(松坂桃李)との結婚を断って米問屋「北村屋」を出たのであった。

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白い喪服の実話

NHKの朝ドラ「わろてんか」の第3週で、「白い喪服」というキーアイテムが登場します。

白い喪服の紛失騒動が切っ掛けで、恋のライバルの杉田楓(岡本玲)が結婚を断って米問屋「北村屋」を去ることになるので、「白い喪服」はラッキーアイテムかと思われがちですが、実は「白い喪服」は北村藤吉(松坂桃李)の死亡フラグなのです。

さて、現在は黒い喪服が定着していますが、喪服は白い時代と黒い時代が交互に来ており、大阪・船場では、夫に先立たれると「2夫にまみえず」という意味で、白い喪服を着る仕来りが残っていました。

そこで、藤岡てん(葵わかな)のモデルである吉本興業の創業者・吉本せい(林せい)は、夫・吉本泰三の葬儀で白い喪服を着て世間を驚かせたのです。

ただ、これは船場の風習を守ったというよりも、パフォーマンスとしての意味合いが強かったのではないかと思われます。

吉本せい(林せい)は、大病を患ったとき、医者から「もう子供は産めない」と宣告されました。

このとき、長男は夭折しており、跡取り息子が居なかったため、吉本せい(林せい)は夫・吉本泰三に妾(愛人)を持つように勧めたので、夫・吉本泰三(吉本吉兵衛)には妾(愛人)を作りました。

その後、夫・吉本泰三は39歳という若さで急死するのですが、夫・吉本泰三が死去したときに、芸人の間で「夫・吉本泰三は妾(愛人)の腹の上で亡くなった」という噂が流れました。

吉本せい(林せい)は、こうした腹上死の噂や、主を失った吉本興業に対する不安の声などを吹き飛ばすため、夫・吉本泰三の葬儀で、白い喪服を着るというパフォーマンスを行ったとも考えられます。

こうした実話を考えると、朝ドラ「わろてんか」に登場する「白い喪服」は、北村藤吉(松坂桃李)の死亡フラグと考えられるのです。当然、北村藤吉(松坂桃李)にも妾(愛人)の腹の上で死ぬという噂が…。

なお、朝ドラ「わろてんか」のモデルや実話は、「わろてんか-実話」をご覧ください。

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